2014/10/11

補足

ダニエルと宗教について!

神を主とする:神が全てを創った創造主であり、その神を崇める
  ⇒ダニエルの父親に対する強烈な劣等感(コンプレックス)により、複雑な感情がこの宗教を作った。

神の子を主とする:神が全てを創った創造主であり、その子を神の使者として崇める
 ⇒自分を見てほしいという願望と、自分に近づかないでほしいという矛盾した願望から生まれた宗教。

神の子を産んだ女を聖女とする:神からの神秘とその子を産んだ奇跡を崇める
 ⇒存在以外を知らない母親に対する理想と甘えの感情から発生した宗教。親に対するものではなく、自分を生んだ存在(女)に対するものである。


と、いうことです。
こんな感じです。

------------------------------

宿でダブルしかなく、仕方なく三人でベッドを分けることにした。
じゃんけんでエリックが一つ、森見とぜはんぐで一つに寝ることにした。
ぶつぶつと文句を言いながらぜはんぐは森見と二人シーツに包まる。
エリックはベッドサイドのランプを消し、長旅の疲れを深い眠りで癒す前に。
エリックが真剣な声色で喋りだした。

「・・・ダニエルの想像で、この世界は出来ている。」
「想像?」
ぜはんぐは素直に疑問点を繰り返した。
「ダニエルは、想像で創造するんだ。自分の感情、自分の考え。科学、文学、哲学・・・すべての理論を作り出し、すべての原理の頂点になっている。」
「つ、つまり・・・?」
「ダニエルがカラスは白いと言えば白くなる。実際突然変異がたちまちいるだろう。」
ぜはんぐは首を傾げながら聞き耳を立てる。
森見は無反応でただただ内容を頭にインプットしている。
「なーる・・ほど?なのか?森見」
森見はこくん、と頷く。
「ダニエルが言った言葉がそのまま宗教となる。だから・・・いろんな宗派があるんだ。まぁ、主に古くからある強烈なもののみなんだがな・・・。」
エリックは二人のやり取りを微笑ましく感じると共に、心が空しくなる。
ダニエルと過ごした時間、出来ることを考え直す。重要な点を整理する。
「二人とも・・・」
唐突に、真実を言いたくなった。
ただの嫉妬だったのかもしれない。
だがこの事がのちに一つの残酷な結果の原因になるとはこの時予想もしていなかった。
「・・・5分前仮説、って知ってるか?」
「五分前?」
ぜはんぐは眉をひそめ、森見は頭を傾げる。
「世界のすべてが実は5分前に始まっていたという、そんな仮説だ。5分前。つまり自分たちの中にある昨日の記憶や、昔の記憶。毎日つけてるハズの日記も実は嘘で、昨日喧嘩した人間も実は存在しなく、全く初めてかかわった人と仲直りをするという。そんな理論だ。」
「・・・ひねくれてるなぁ・・・」
「けどあるんだよ、ぜはんぐ。しかもこの仮説はあながちウソではない。」
「!?ど、どういう??」
森見も目を見開き、こちらをうかがう。
そう、その通りだ。エリックは自分の責任であるかのように、声をすぼめる。
「ミレニアム・・・」
「?」
「この“世界”は、全て西暦2000年に始まった。これはダニエルの気分次第の話しだったんだが、みんなが知っているこ過去や未来は、実は存在しないものなんだ。」







追記!つまり、だから家族に対する気持ちが父に対するもの以外では小さいし、関係ない・
むしろぜはんぐとわかれることがいちばんの悩みとカス。